注射器を再発明する130万の理由(4:45)
講演内容の日本語対訳テキストです。
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25年3か月前、私は、注射器がエイズ感染の主な要因の一つになるだろうという新聞記事を読みました。私には容認できず、それについて何かしようと決めました。
悲しくもそれは現実となり、マラリアで1年に約100万人が死んでいますが、今では注射器の再使用がそれを越えて、1年に130万人が死んでいます。この少女と友達には、デリーの孤児院で会いました。彼らは注射器からHIV陽性になりました。この話でやるせないのは、彼らの親が医者に連れていったのに、HIV陽性だとわかったら親に捨てられてしまい、孤児院に引き取られたのです。
経験ある医者も、そうでない医者も、むやみに注射するこのような状況から問題は生まれています。注射は非常に貴重で、人々は、神の次に医者が正しい事をすると、信頼していると、何度も聞きました。しかし、実際にはそうではありません。明らかにウィルスだらけの場所の、人から人へ感染する問題を理解できますね。
我々が隠し撮りしたビデオでは、30分以上にわたって、注射薬42瓶を乗せたトレーを映していて、インドの某公立病院では、それが注射器2つだけで投与されています。30分以上において、新しく開けられた注射器は一つもありませんでした。初めから終わりまで使われたのは注射器2つでした。看護師がカートのように使っているトレーに戻ってきて、使ったばかりの注射器をトレーに戻しているのが見えます。注射器はそこからまた使われます。この問題の規模を想像できるでしょう。インドだけを見ても、全体の注射の62%は安全ではありません。
パキスタンのこの子ども達は学校に行きません。幸運にも彼らは既に仕事があり、病院の裏から注射器を拾って洗い、その作業の中で、明らかに怪我をしてしまいます。彼らは注射器を再包装して市場で売ります。信じられませんが、殺菌済みの注射器よりも高く売られています。彼らの父は取材中に注射器を拾い、指を刺してしまいました。指先の血が見えるかわかりませんが、彼はさっとマッチ箱を取り出して、火をつけて、HIV感染を止める方法だと私に保証しながら、指先の血を焼き切りました。
中国ではリサイクルは大きな問題です。ここで規模がわかりますが、彼らはひとまとめに集めて、サイズごとに手で整理して再び売りに出します。リサイクルと再使用は、ここでは大きな問題なのです。でも、インドネシアで聞いた面白い話がありました。インドネシアの全ての学校では、たいてい、遊び場におもちゃ売りがいます。このおもちゃ売りは普段から注射器も売っていて、隣には予想どおりショベルカーがあります。子ども達は遊び時間に水鉄砲として使い、無邪気に水をかけあって楽しんでいます。しかし、暑いので、彼らは休憩時間中、そこから口に水を吹きかけて飲むのです。血がついている使用済みの注射器です。
我々はより良い製品や情報が必要です。このカメラで映してもらえれば、私が考えた発明品をお見せしましょう。見た目は普通の注射器です。使い方も通常通りです。これは、認可している工場14か所で、既存の設備で作りました。注射をして下に置きます。再び使おうとしても、ロックして壊れるようになっています。非常に単純です。ありがとう(拍手)
普通の注射器と値段も同じです。比較するとコーラは、その値段の10倍もします。これで注射器が20回も30回も使われるのを止められます。
私は多大な量の情報チャリティをインドで行いました。小さな子ども達が愚かなことをしないように、情報を提供できることに誇りを持っています。
ありがとうございました(拍手)
毎年130万人が、運営資金の少ないクリニックでよく見かける注射器の再使用で犠牲になっています。マーク・コスカは、事実、写真、隠しカメラで捉えた映像と共に、この世界的な問題を伝え、再使用出来ない低コストの注射器を紹介します。