「うん、核融合炉を作ったよ」(3:32)
講演内容の日本語対訳テキストです。
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僕の名前は テイラー・ウィルソン 17歳で 核物理学者です 信じられないかもしれませんが そうなんです 僕が主張したいのは 核融合こそ T・ブーン・ピッケンズが 話していた 未来への橋渡しを するものだということです 人類のエネルギーの未来は 核融合にあります 2つ目に主張したいのは 子どもでも 世界を変えられる ということです
どうして・・・ (拍手) どうしてエネルギーの未来が 僕なんかに分かるのかというと それは14歳のときに 核融合炉を自分で作ったからです これは僕の核融合炉の内部です このプロジェクトを始めたのは 12歳か13歳のときでした 星を作りたいって思ったんです
皆さんの多くはたぶん言うでしょう 核融合なんて無理だ 核融合エネルギーを使う原発 なんて聞いたことがない 確かに割には合いません 投入した以上のエネルギーは 生成されません それでも なかなか すごいことができるんです 僕はこれを家のガレージで 組み立てました 今はネバダ大学の 物理学部に 置いてあります 中性子を余分に持った水素である 重水素をぶつけ合わせます 太陽の内部で起きている 陽子の連鎖反応に似ています ものすごく強く ぶつけ合わせるため 水素が融合して その過程で副産物が 生じるんですが その副産物を利用しています
去年のインテル国際 科学技術フェアで 賞をもらいました 国土安全保障省の 今の検出器を お払い箱にするものを 開発したんです 何十万ドルもする検出器より 性能のいいものが 数百ドルでできたんです これも家のガレージで作りました(拍手)
それから医療用 アイソトープを作る システムも開発しました 何百万ドルもする施設がなくても ごく小規模に アイソトープを作れる装置です
後ろに今出ているのが 僕の核融合炉です 核融合炉の操作盤の 前にいるところです ガレージで ウラン鉱 粗製物を作っているので 僕の核開発計画は イラン並みに 進んでいるわけです 認めたくはないですが これはスイスの CERNにいる僕です 世界最高の素粒子物理 研究施設です オバマ大統領に対して 僕が国土安全保障研究の 説明をしているところです(拍手)
「ビンの中の星」を ガレージで作る夢から始まった 核の研究も 7年になり 大統領にも会って 世界を変えられるものを 作るまでになりました 他の子にだって きっと できると思います ありがとうございました(拍手)
核融合こそ未来のエネルギー問題への答えであり、子どもにだって世界は変えられる、テイラー・ウィルソンはそう信じています。そして彼はそのどちらにも取り組んでいます。14歳の時に家のガレージで核融合炉を作り、17歳となった今、直前の依頼に応えてTEDのステージで自分の物語を(手短に)語っています。