マシュマロはまだ食べちゃダメ!(5:58)
講演内容の日本語対訳テキストです。
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私は 非常に大切なメッセージを 伝えに来ました。成功するために 最も重要なことを 見つけたと思うからです。そして それはこの近くのスタンフォード大学で 見つかりました。心理学の研究者が、4歳の子どもたちを一人ずつ 大人たちの誰もいない部屋へ 入れました。そして その4歳の子どもに こう言うのです。
「ジョニー、これからここに マシュマロを置いておくけど、15分して戻ってきた時に まだマシュマロがあったら もう一個 もらえるよ。そうしたら二つ食べられるんだよ」
4歳児に「自分の好きなものを15分間待て」と言い聞かせるのは、大人が「2時間後にコーヒーをお持ちします」と言われるようなものです(笑)ぴったり同じです。
では 教授が部屋を出た後 何が起こったのでしょう? ドアが閉まると同時に…パクっ。3人のうち2人が マシュマロを食べてしまいます。
5秒 10秒 40秒 50秒 2分 4分 8分 14分半のところで食べてしまった子もいます(観衆笑)どうしても 待ちきれなかったのです。面白いことに 3人のうち1人が マシュマロを見ては このようにやるのです。マシュマロを見る、元に戻す、歩き回る、スカートやズボンで遊ぶ。
その子たちは4歳にして すでに 成功するために最も重要なことを 知っているのです。それは「楽しみを後に取っておく」という能力です。
自制すること。それは 成功するために最も重要な要素です。
14年か15年経ってから追跡調査を行いました。何が分かったか? 研究者たちは 18歳から19歳になったその子どもたちを見つけ、マシュマロを食べなかった子どもたちはみんな 人生がうまくいっていることを 発見したのです。成績が良い、非常に良い出来である、幸せである、将来の見通しがある、先生や友達とよい人間関係を築いている…とにかくうまくやっていた。
マシュマロを食べた子どもたちの多くは 何かしら問題を抱えていました。大学に行けなかった、成績が悪い、何人かは中退、在学している一握りも成績が悪い、成績が良かったのはほんのわずかだけ。
私は疑問を抱きました。ラテンアメリカの子どももアメリカの子どもと同じ反応をするのか? そこで私はコロンビアで同じ実験をやってみました。非常に面白かったです。4歳から6歳が対象でした。何が起こったかお見せしましょう。
(ビデオを再生:ヘアバンドの女の子に注目!)
観衆:(笑)
コロンビアでは 結果はどうだったのか? コロンビアの子どもも 3人に2人はマシュマロを食べました。3分の1の子どもは 食べませんでした。この女の子は 興味深いです。この子は マシュマロの中を食べました(笑)つまり、彼女は二つもらえるように、食べてないと見せかけようとした。でも 食べたわけです。だから彼女は成功するでしょう。でも見張っておく必要があります(笑)例えば 彼女は銀行だとか レジで働かせてはいけない。でも この子は成功するでしょう。
そして これは全てに当てはまります。セールスにもです。あるセールスマンが「これがほしい」と言う客に「どうぞ」と渡す。このセールスマンは マシュマロを食べた側です。もしこの人が「お聞かせいただけますか? もっとお客様に合うものがあるかもしれません」と言えば、この人はもっと売上を伸ばせる。どんな職業の人にも これは当てはまるのです。
最後になりますが 韓国の人たちがこれをやったのです。結果は? とても素晴らしかった。それで、これを本にしたいという話になりました。そして子どものための本が作られました。それが今韓国中に広まっています。この原理を そのまま子どもたちに教えているのです。この原理を 合衆国でも教える必要があります。私たちには大きな借金があるからです。我々は 作る以上のマシュマロを 食べているのです。ご静聴ありがとうございました。
TED Uでのこの短い講演で、ホアキム・デ・ポサダが、楽しみを後に取っておくことに関する画期的な実験について、そしてその実験がどのように将来の成功を予見できるものかについて紹介します。子どもたちがマシュマロを食べないよう必死になっている、爆笑ビデオ付です。