パッションを見つけ キャリアに変えるための2つの質問(10:57)

ノエリン・キラボ(Noeline Kirabo)
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対訳テキスト
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生活に必要な物を賄うことが出来る 仕事に就いていて 請求書の金額を支払ってもまだ 使えるお金が残ったら あなたは幸せだとか 充実しているとか 思われがちです ある朝起きて そんな仕事を辞め パッションを追求しようと思いますか 6年前 これが私のジレンマでした 私は快適な仕事に就いていて 快適な生活を送っていました 周りの人達からは 充実していると思われていました でも 違いました 私には もっとしたいことがあったのです 私が日頃していたことと 心を深く動かされることとの間には ズレがありました

そのため 私は仕事を辞め 日常生活にパッションを取り入れる 可能性を探ることにしました 自分のパッションを見つけるのは 簡単ではないのです お金や学位を持っている人でも パッションを特定することは 難しいのです そんな中 30歳の私は パッションを見つけ キャリアにすると口にしていました はっきりと人々は言いました 「パッションを語る前に 十分に稼がないとー

(笑)

少なくとも 引退する準備が出来てからだね」 なぜなら 自分の内側に目を向け 喜びと充実感を与えてくれるものを探すことは 金持ちの贅沢か 引退後の楽しみだと 思われているからです 私は これに疑問を感じました パッションは お金持ちや 引退後にしか経験出来ない 楽しみなのか?

多くの人は こう信じ込まされています 「人生は生存競争だ」と 自分は生き残った者だと捉え 生き残ることに全力を尽くすべきだと 思い込まされています アフリカでは 学校に行って 知識を詰め込み 試験に合格して 職に就けるよう 育てられます 一旦就職したら 辞めたりしません どんなに酷い仕事でもね

(笑)

もっといい仕事が見つかるか 引退を勧められるまで 辞めません 私は中退者なので 自分には何の権利もないと 分かっていました どんなチャンスも特権でした ですから 仕事を辞めようと思った時 それは 大きなリスクでした

私にはアフリカで一般的な 2つの選択肢がありました 1つ目は 職業訓練校に 申し込み 通うこと 2つ目は 何でもいいので とにかく仕事に就くこと どんなに労働条件が悪くても とにかく働くこと おそらくこのために 沢山のアフリカの若者が 好条件を求めるあまり 人身売買に巻き込まれるのでしょう

私は 1つ目の選択肢を選びました 職業訓練校を幾つか検討しました 私にぴったりくるコースを見つけ 夢や希望を実現したいと思いました 私のようなはみ出し者の居場所は 訓練校にはないのだと知り 失望しました 世界の多くの地域にある教育制度は 予め決められた選択肢に沿って 組み立てられており 若者は そこに適応しないと はみ出し者とされてしまいます 学校教育を通じて 培われ 身につけたのは 与えられた直線上で考え そこからはみ出さないことでした

でも 中退したら 無数の可能性を発見したのです 私は何にでもなれるんだ 何でも勉強出来るんだと知り 無料のオンライン・コースを活用しました 履歴書に書けることを習得し 職業に就き 8年間働きました 8年経って こう自分に言いました 人生 これだけじゃないはずだ 日常生活のルーチンを こなすだけが人生じゃない

そこで2014年に Kyusaという 団体を立ち上げました 就学していない若者と一緒に活動し そして彼らを力づけて パッションを 収益性があり 拡大可能で 持続可能なビジネスに変えるのです

パッションの話をすると いちばんよく聞かれる質問は 「パッションって何? どうやって見つければいいの?」です 最も簡単な定義は パッションとは 人生経験の積み重ねで 心からの充実感を 感じさせてくれるものです パッションを特定するためには 自分の内面を探ることです そのために 自分に2つの質問をします 最初の質問は 「世界中の時間とお金を手に入れたら 何をして過ごしますか?」 簡単な質問だと思うかもしれませんが 答えを出すのに苦労する人が多いです なぜなら 考えたことがないからです

2つ目の質問は 「あなたは何に幸福感を感じますか? あるいは 心から充実感を感じるのは どんなことですか?」 どんなことで幸せを感じるか 誰でも知っていると思いますよね でも これも面白いことに 幸せをもたらすものが何か 全く分からない人が沢山います 生活のルーチンをこなすことで手一杯で 立ち止まって 心の内側を覗いたことがないからです 心から充実感を感じる物事 深い喜びを感じる物事 それらが分かれば 自分のパッションの道標になるのです そして もし 先ほどの2つの問いに 答えあぐねるなら これらの問いについて 後程 じっくりと考えてください

とはいえ 私は分かっています パッションだけで 人生で成功する保証はありません それから パッションが必ずしも キャリアに繋がるわけでもありません パッションをキャリアにするためには 適切な技能や条件 差別化などと 組み合わせる必要があります 若い人に自分の内面を 見つめるように言う時には どんなスキルがあり どんな才能があり どんな経験があるのかも 聞き 市場で適所を構築するために役立てます でもそれ以上に大切なのは 市場のトレンドを見ることです どんなに好きで楽しくても 誰も欲しいと思わなかったり お金を払ってくれなかったりすれば キャリアにはなりません 単なる趣味です

3つ目に検討するのは 差別化です ターゲットは誰なのか? 誰に売りたいのか? どうしてあなたから 買いたいと思うのか? つまり この3つが 組み合わさることにより パッションがビジネスになるのです 多くの若い人達が 自分のアイディアや 自分が本当にしたいことを 収益性のあるビジネスや 社会事業に出来ました 単に雇用を創出するだけではなく 社会問題を解決しているのです

2つの事例をご紹介します 1人目はエスターです エスターに出会ったのは2年前です 彼女は学校を辞めて 2年経っていて 中退したことで 深く悩んでいました その結果 重いうつ状態になり 自殺を試みるほどでした 何度もです 友人や家族は どうすべきか分からず 彼女のために ただ祈りました 私はエスターに会って 彼女と話を始めた際に 簡単な質問をしました 「もし 世界中の時間とお金を手に入れたら 何をしますか?」 彼女は考えることも躊躇うこともなく 目を輝かせて 語り始めたのです 若い人達の人生を変えたいと 彼女は10代の人達の希望と尊厳を 取り戻したかったのです 人生に関して納得して決定できるように 支援することによってです

私は確信しました 彼女の強い思いは抑えられないと エスターと力を合わせ 彼女の意欲に 枠組みを作りました 現在 彼女は自分の村で 社会事業を営んでいます 薬物乱用や精神衛生 性と生殖に関する健康の認識を広め 学校を中退した人々の 職業に必要な技術習得を支援し 自活できるようにしています エスターは 今年20歳になり この2年間は年1回 10代向けのイベントを企画しました 500人を超える10代の若者が 一堂に会します

(拍手)

若い人達が色々なプロジェクトで ネットワークを広げ協働し 何よりも 他では出会えないような 専門家に会えるのです

世界に居場所がないと信じていた少女が 一人でこれをすべて企画しました 教育を受けていなかった彼女は 何も出来ないと思っていたのです 自分の内面を見つめ 強い意欲を引き出し その意欲に枠組みを与えることにより お手本を作り 彼女自身の人生のみならず 毎年 何百人もの若者の 人生を変えているのです

もう1人の事例は ムサです ムサは生まれながらのアーティストです 彼は どんなデザインも 見るだけで簡単に真似できます だから その自分の能力の価値を 認めようとしています 私が会った時のムサは 色々な工芸品を作っていました バッグ ベルト 財布などです でも パートタイムのような感じでした 本当にお金が無くなり 直ぐに必要な時には デザインを思いついては それを売っていました でも ビジネスという捉え方は したことがありませんでした

ムサとの協力を開始し 趣味からビジネスに 考えを変える手助けをし 売れる製品をどう作るかを 改めて考え始めました 事業規模の拡大の仕方もです ムサが作るバッグは 私がこれまで見た中で 何本かの指に入る素晴らしさです この1年間 ムサのビジネスは成長しました 各地で認められました 今や 先進国への輸出も考えています

ムサもまた中退者だったので 学歴がない自分は 何も出来ないと信じていました 自分には才能なんてないと 考えていました 卒業証書がないために 自分はダメなんだと思っていたのです でも内面を見つめ すごい能力があると気づき 彼を支援して それをビジネスにしました 彼は生計を立てるどころか 大繁盛しているのです

自分の内を見つめることは 怖いかもしれません 初めての時は なおさらです でも 本当の意味で 生き始めるためには 内に秘めた本心を 表に出して 生きる術を学ぶしかないのです 可能性を解き放つためには 自分の内に目を向け 心からの充実感を与えてくれるものを 特定する必要があります 最も深い喜びは 何なのか それを決まりきった日常に織り込みます そうするなかで私たちは 働くのを止め 生き始めるのです 生きていくっていうことには 退職も辞職もありません

(笑)

(拍手)

自分自身や若い人達 子供達の可能性を 解き放つことを考える時 外を見るのではなく 内を見ることを身につけ 本当の自分の力を 日頃の生活に生かしましょう

仕事をするのを止め 生きることを始め パッションがキャリアになれば 周りから抜きん出るどころか あなたは 誰にも止められません

ありがとうございました

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このプレゼンテーションについて

あなたのパッション(心を深く動かされること)は何ですか?社会起業家のノエリン・キラボは、ウガンダで暮らす就学していない若者達が自分のパッションを利益を生むビジネスに変えられるよう支援しています。その彼女が自身の仕事を振り返り、さらにあなたのパッションを収益につなげる一歩を踏み出させてくれる、2つの質問を紹介します。

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