外交評論家 高原剛一郎の「専門家しか知らない 中東情勢裏のウラ!」

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バックナンバー一覧

2017.6.1

最終回 2017年後半、日本に直接関わる国際情勢トピックス

トランプ大統領は、中国を使って北朝鮮に核ミサイル開発を諦めさせようとしている。北朝鮮の貿易の9割を占めている中国は、生殺与奪の権を握っている。実際に、中国は国連でも北朝鮮を声高に非難している。北朝鮮はそれに対してますます反発を強め、ミサイル実験を一向に止める気配がない。見かけ上は中国と北朝鮮が、激しく対立しているように見える。だが実際は...[ 続きを読む ]

2017.5.1

第14回 世界の火薬庫中東と東アジアートランプ外交から読み解く国際情勢の裏側

4月4日、シリア反政府支配地域で化学兵器サリンが使われた。子どもを含む多くの市民が、毒ガス兵器特有の症状でもがき苦しみ犠牲となった。これに激怒したトランプ大統領は、6日に2隻の駆逐艦から59発のトマホークミサイルをシリア空軍基地に打ち込ませた...[ 続きを読む ]

2017.4.1

第13回 中東の勢力地図を一変させる新三国同盟

今、中東で面妖な三国同盟が存在感を発揮している。ロシア、トルコ、イランの結びつきである。今年(2017年)の1月、カザフスタンの首都アスタナで、この3カ国が中心となってシリア和平問題の解決に向けて動き出した。この3カ国が中心となった和平会議は、どんな国際会議よりも...[ 続きを読む ]

2017.3.1

第12回 混迷する中東情勢の行方 サバイバル国家イスラエルに学べ

中東で、力の論理を冷徹に推し進めているのはロシアのプーチン大統領である。今やシリアのアサド政権は、ロシアの圧倒的軍事力によって国内最大の安定勢力である。プーチン大統領は、中途半端なことはしない。少しでも弱いところ見せたが最後...[ 続きを読む ]

2017.1.1

第10回 トランプ大統領が中東に及ぼす影響とは

1月20日をもって、トランプ新政権がスタートする。変幻自在、予測不能のニューリーダーが世界をどのように引っ張っていくのか、論じるのは至難のわざだ。だが、当選後も一貫してしている3つの主張を分析すると、大きな潮流が見えてくる...[ 続きを読む ]

2016.12.1

第9回 トランプ新政権とイスラエル

トランプが次期米国大統領に選ばれた。世界は大衝撃を受けた。私自身もしばらく胸騒ぎが止まらなかった。政治経験も軍隊経験もない暴言王が、ホワイトハウスの主人となり、世界最強の軍隊の最高司令官になるのだ。現時点で、新大統領が何をするのかがわかる人は...[ 続きを読む ]

2016.11.1

第8回 米国撤退の空白を埋めるプーチンの中東戦略

シリアのアレッポは、地上の地獄だ。ロシア空軍は躊躇なくクラスター爆弾を使う。点を攻撃するのではない。面全体を焼き尽くす無差別殺戮兵器だ。戦闘員と非戦闘員の区別はない。ロシア軍の戦い方に、中東諸国は震え上がっている...[ 続きを読む ]

2016.10.1

第7回 中東で暗躍を続けてきたイランという国

サウジアラビアでは、サルマン王に限らず、国王に就任する王子達は皆高齢者である。それには理由がある。初代アブドル・アジズ国王から生まれた王子達が、半端なく...[ 続きを読む ]

2016.9.1

第6回 中東で暗躍を続けてきたイランという国

レバノンにヒズボラという政治組織がある。イスラム教シーア派の集団である。レバノン国会128議席中、わずか12議席の少数政党だ。しかしレバノンを真に支配しているのはこのヒズボラなのだ。なぜなら...[ 続きを読む ]

2016.8.9

【緊急寄稿】オスマン帝国の復興を目指すエルドアン大統領

世界有数の親日国のことを悪く言うのは気が進まないものである。
だがこの国の将来が、これから世界に与える影響を考えると見逃すわけにはいかない。
トルコのことである。7月15日、トルコでクーデター未遂事件があった。
エルドアン大統領は、自らのことを、暴力的勢力から民主制度を守る正義の味方であるかのように振舞って見せた。だが...[ 続きを読む ]

2016.7.1

第5回 崩れだしたイスラム国と中東のこれから-中東世界を理解するために

IS(イスラム国)の終わりが始まった。反IS有志連合の攻撃が、ISを確実に弱体化させている。衰退の理由はそれだけではない。今ISは、本来の支持母体であるスンニ派戦闘員からも見限られ始めている。これでは勢力を維持できない...[ 続きを読む ]

2016.6.1

第4回 トランプは大統領になるか-米国を動かす三大潮流を見よ

以前、カーター元大統領は、ライバル共和党の公認候補としては(二位につけていた)テッド・クルーズよりトランプの方がよいと言っていた。なぜならトランプには何の政治思想もないので、いくらでも妥協に応じることが出来ると言うのだ。...[ 続きを読む ]

2016.5.1

第3回 核兵器信仰が広がる中東世界-日本の常識は世界の非常識

歴史に名を残すべくオバマ大統領は、サミット参加で来日中に広島に訪問する方向で調整中だ。だが、謝罪しに来るのではない。日本人にとっては、原爆は民間人への無差別殺戮だ。だが、米国では原爆のおかげで終戦が早まり、多くの同胞の命が救われたという声が根強いのだ。そして...[ 続きを読む ]

2016.4.1

第2回 石油で国際政治の潮流を読む

石油と言えば、まず頭に浮かぶのは中東だろう。だが、世界初の商業油田が見つかったのは、1859年米国のペンシルベニアだ。黒船到来の6年前の話である。石油発見は米国人の社会を劇的に変えた。安くて明るい灯油が登場したからだ。それまでは鯨油を使って明かりを灯していたのだ。産業革命以来...[ 続きを読む ]

2016.3.8

第1回 世界情勢混迷の理由は、オバマの内向き外交にあり

2016年はアメリカ大統領選挙の年である。本来ならば民主党政権が八年も続いたのだから、次は共和党の候補者が選出される可能性が高い。但し、今回共和党の公認候補に選ばれようとしているトランプ氏は、常軌を逸するようなことを平気で口にする人物である...[ 続きを読む ]

著者プロフィール

高原 剛一郎(たかはら ごういちろう)

大阪ヘブル研究所 主任研究員

1960年名古屋出身。大阪教育大学教育学部卒業後、商社にて10年間営業マンとして勤務。
現在では大阪ヘブル研究所主任研究員として活動。イスラエル、中国を中心とした独自の情報収集に基づく講演は、財界でも注目を浴び、外交評論家としても知られている。