外交評論家 高原剛一郎の「専門家しか知らない 中東情勢裏のウラ!」

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読者の皆様へ重要なお知らせ 「高原剛一郎の 専門家しか知らない中東情勢 裏のウラ」をお読み頂いただきありがとうございます。
誠に勝手ながら、当コラムにつきまして、今回を持ちまして最終回とさせていただきます。
長らくのご愛読ありがとうございました。

オイルショック、湾岸戦争、パレスチナ難民問題、ISISの台頭とそれに端を発するシリア難民問題……エネルギー・宗教・経済・軍事など、世界のパワーバランスに常に多大な影響を与えてきた中東各国の情勢は、遠く離れた日本の株価や円相場などの経済と切っても切り離せない関係にあり、皆さんが保有する資産の安定運用にも重要な意味を持っています。いまだ不安定な中東の情勢を、中東事情に詳しい高原剛一郎氏が解説。中東を知ることで、日本の、世界の明日が見えてくる!

最新号(毎月1日更新)

2017年後半、日本に直接関わる国際情勢トピックス

トランプ大統領は、中国を使って北朝鮮に核ミサイル開発を諦めさせようとしている。北朝鮮の貿易の9割を占めている中国は、生殺与奪の権を握っている。実際に、中国は国連でも北朝鮮を声高に非難している。北朝鮮はそれに対してますます反発を強め、ミサイル実験を一向に止める気配がない。見かけ上は中国と北朝鮮が、激しく対立しているように見える。だが実際はお互いに助け合っているのだ。
北朝鮮がアメリカを中心とする国際社会の圧力をものともせず、暴走すればするほど、国際社会は北朝鮮の説得を中国に依存するようになる。北朝鮮の無法ぶりは、かえって中国の地位と発言力に寄与しているのだ。中国も表向きは、北朝鮮への経済制裁に乗り出している。だが陸続きで国境を接している両国は、いくらでも地下貿易をすることができる。北朝鮮の軍事パレードで登場したミサイル搭載の大型運搬車は、中国東北地方の自動車メーカー...[ 続きを読む ]

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バックナンバー

2017.6.1

最終回 2017年後半、日本に直接関わる国際情勢トピックス

トランプ大統領は、中国を使って北朝鮮に核ミサイル開発を諦めさせようとしている。北朝鮮の貿易の9割を占めている中国は、生殺与奪の権を握っている。実際に、中国は国連でも北朝鮮を声高に非難している。北朝鮮はそれに対してますます反発を強め、ミサイル実験を一向に止める気配がない。見かけ上は中国と北朝鮮が、激しく対立しているように見える。だが実際は...[ 続きを読む ]

2017.5.1

第14回 世界の火薬庫中東と東アジアートランプ外交から読み解く国際情勢の裏側

4月4日、シリア反政府支配地域で化学兵器サリンが使われた。子どもを含む多くの市民が、毒ガス兵器特有の症状でもがき苦しみ犠牲となった。これに激怒したトランプ大統領は、6日に2隻の駆逐艦から59発のトマホークミサイルをシリア空軍基地に打ち込ませた...[ 続きを読む ]

2017.4.1

第13回 中東の勢力地図を一変させる新三国同盟

今、中東で面妖な三国同盟が存在感を発揮している。ロシア、トルコ、イランの結びつきである。今年(2017年)の1月、カザフスタンの首都アスタナで、この3カ国が中心となってシリア和平問題の解決に向けて動き出した。この3カ国が中心となった和平会議は、どんな国際会議よりも...[ 続きを読む ]

2017.3.1

第12回 混迷する中東情勢の行方 サバイバル国家イスラエルに学べ

中東で、力の論理を冷徹に推し進めているのはロシアのプーチン大統領である。今やシリアのアサド政権は、ロシアの圧倒的軍事力によって国内最大の安定勢力である。プーチン大統領は、中途半端なことはしない。少しでも弱いところ見せたが最後...[ 続きを読む ]

2017.2.1

第11回 トランプ外交の大方針は親露反中か?

アメリカ合衆国でトランプ大統領が誕生した。CNNの世論調査によると、就任式直前の支持率は40%で、この40年で最も低い数字なのだそうだ。だが、忘れてはならない。アメリカの評論家と政治学者たちがトランプ氏に関して予測してきたことは、ことごとく...[ 続きを読む ]

2017.1.1

第10回 トランプ大統領が中東に及ぼす影響とは

1月20日をもって、トランプ新政権がスタートする。変幻自在、予測不能のニューリーダーが世界をどのように引っ張っていくのか、論じるのは至難のわざだ。だが、当選後も一貫してしている3つの主張を分析すると、大きな潮流が見えてくる...[ 続きを読む ]

2016.12.1

第9回 トランプ新政権とイスラエル

トランプが次期米国大統領に選ばれた。世界は大衝撃を受けた。私自身もしばらく胸騒ぎが止まらなかった。政治経験も軍隊経験もない暴言王が、ホワイトハウスの主人となり、世界最強の軍隊の最高司令官になるのだ。現時点で、新大統領が何をするのかがわかる人は...[ 続きを読む ]

2016.11.1

第8回 米国撤退の空白を埋めるプーチンの中東戦略

シリアのアレッポは、地上の地獄だ。ロシア空軍は躊躇なくクラスター爆弾を使う。点を攻撃するのではない。面全体を焼き尽くす無差別殺戮兵器だ。戦闘員と非戦闘員の区別はない。ロシア軍の戦い方に、中東諸国は震え上がっている...[ 続きを読む ]

著者プロフィール

高原 剛一郎(たかはら ごういちろう)

大阪ヘブル研究所 主任研究員

1960年名古屋出身。大阪教育大学教育学部卒業後、商社にて10年間営業マンとして勤務。
現在では大阪ヘブル研究所主任研究員として活動。イスラエル、中国を中心とした独自の情報収集に基づく講演は、財界でも注目を浴び、外交評論家としても知られている。